敵野手も「あいつはマジでイカれてる」と嘆く大谷翔平の偉才 投手なのに打撃三冠王に迫る恐ろしさ
驚異的な打棒を連日のように披露し続けている大谷。その活躍ぶりは、眼前で目にしたライバルも慄くほどだ。(C)Getty Images
大谷翔平(エンゼルス)が止まらない。
現地8月3日に本拠地で行われたマリナーズ戦では、「2番・指名打者兼投手」で先発登板。右手のけいれんによって降板を余儀なくされた後に迎えた8回の打席でライトスタンドに特大のソロホームランを叩き込んだ。これで2シーズンぶりとなる40号に到達した。
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このマリナーズ戦でエンゼルスは9回に逆転を許して3-5と敗戦。ゆえに試合後の本人の表情は決して明るくはなかったが、夏場に入っても衰えが見えない大谷の快進撃は凄まじいというほかにない。とりわけ圧巻なのは「打者」としてのそれだ。
今シーズンの大谷は打者だけで見ても「超一流」と呼ぶにふさわしいハイアベレージを居並べている。打率.310(アメリカン・リーグ3位)、40本塁打(同1位)、82打点(同2位)と投手としては超がつくほど異例な三冠王もにわかに現実味を帯びてきている。加えてメジャートップのOPS1.098や長打率.685を叩き出しているのだから、恐ろしいというほかにない。
直近6試合で6度の申告敬遠を記録し、相手チームから避けられるケースも増えてきているが、それも必然と言えよう。なにせ安易に勝負をすれば、軽々と本塁打を放つか、得点を演出する長打を放つのだ。
およそ投手もこなしているとは思えない大谷の異能ぶりは、ライバルたちも慄く異次元の領域に入っている。現地8月3日に米ポッドキャスト番組『The Compound』で「どうかしているよ」と語ったのは、タイガースの内野手ザック・ショートだ。