野球選手の引退後、名コーチが語るセカンドキャリア
「野村ID野球の申し子」として、楽天や巨人、昨シーズンのパ・リーグ覇者ライオンズのコーチを務めた橋上秀樹氏。現役時代をヤクルト、日ハム、阪神で過ごし、来季は古巣ヤクルトの二軍チーフコーチに就任する。
2000年に現役を引退し、2005年にプロ野球に新規参入した楽天にコーチとして招聘されるまでの、空白の数年間について聞いた。
引退してからの方が現役晩年より体を動かしていた
高卒でヤクルトに入団し、日ハム、阪神と渡り歩き、2000年に現役を退きました。
引退した後は、次の年からゴルフショップの経営に入りましたね。経営することが第一ではなく、シニアツアーにゴルファーとして出たいという夢があったので。プロゴルファーを目指すかたわら、ゴルフを仕事にしてしまおうとショップを始めました。週に4、5回は練習場に行ったり、ラウンドにも行っていたので、野球選手の晩年よりは体をたくさん動かしていたと思います。1日何百球と打っていましたね。
野球がそろそろ限界かもしれないと思った時に、野球以外何ができるかわからなかったんですよね。色々な話を頂いたのですが、何がしたいのか、自分が何ができるのか分からなかった。引退してからどうするかを考えた時に、体を動かすことはできるだろう、って安易に考えていたところがあるんでしょうね。
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