奇跡の共鳴はあるのか 2016年からのドラフト最大の目玉だったドライチたちがそろって開花の予感
高校時代は遊撃と投手を本職としていたが、プロ入り後は出番を求めて外野守備にも挑戦した。昨季は72試合に出場したが、打率・178と期待されていた打撃で全く力を発揮できず。だが清宮同様に、新指揮官となった立浪和義監督は、同じ左打ちの高卒遊撃手としてミスタードラゴンズとも呼ばれたレジェンド。金の卵の再生に乗り出し、「誰よりも一番よく練習していた」と根尾をキャンプのMVPに指名した。高い期待の表れに他ならなかった。
その根尾に続き、2019年ドラフト会議で中日に入団したのが石川昂弥内野手。オリックス、ソフトバンクとの3球団競合の末、地元愛知県出身の大砲候補を引き当てた。
だが、プロ入り後は骨折など怪我に泣き続けた。今春キャンプではPL学園高での先輩後輩の縁がある清原和博氏が北谷キャンプを訪問。右打ちのスラッガーとしての極意を授かり、顔つきにも自信がみなぎる。高い期待は変わらず、1軍レギュラーには根尾よりも近い位置にいるかもしれない。
ここ数年、ドラフトの主役として多くのスポットライトを浴びながら、その注目に応えることはできなかった金の卵たち。その多くが共鳴するかのように開花の予感を漂わせ始めている。春の幻で終わるのか、実りの秋へとつながるのか。大事な開幕までの3週間となる。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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