電撃昇格3戦でポイント獲得に、無念のリタイアも 重鎮が指摘した角田裕毅の“弱点”「プレッシャー時に結果を出さなくては…」

レッドブル昇格後に、常に「結果」を求められている角田。(C)Getty Images
F1は怒涛の連戦から束の間の“休暇”に入った。
今季第3戦となった日本GPを目前にした3月27日に、レッドブルに異例の緊急昇格を果たした角田裕毅は、凱旋となった日本GPから3戦を消化。第4戦のバーレーンGPでは9位に入ってポイントを獲得したものの、予選を最高位となる8位で決勝に進出したサウジアラビアGPはリタイアという無念の結果に終わった。
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操作が困難となるマシン『RB21』には徐々に適応はしている。だが、本人が「プッシュしようとすると予測できないことが起きる。だから1周をうまくまとめるのがかなり難しい」と嘆くように、依然として安定感に欠けている面は否めない。
チームとして勝ち続ける意味でも、エースのマックス・フェルスタッペンを支える角田の出来はレッドブルにとって重要となる。ゆえに重鎮幹部もさらなる成長を求めている。
レッドブルのシニアアドバイザーを務め、チーム編成に強い影響力を持つヘルムート・マルコ博士は、米専門サイト『Motorsport.com』のインタビューで「ツノダの出来をどう見ているか。少なくとも何らかのステップを踏んでいるように見えます」と問われ、「フリー走行のようにプレッシャーがさほど高くない時のツノダは、マックス(・フェルスタッペン)から0.2〜0.3秒差だった。これは、ここまでにレッドブルのマシンを走らせてきた他のドライバーは誰もそうはなっていなかった」と力説した。