F1日本GPの前売りが好調、日本人ドライバー不在の中で見どころは?
若手のF1候補生
ホンダのパワーユニットを搭載するレッドブルのマシン(ホンダ提供)
F1マシンは選手にとってある意味では道具だ。これを例えば、大リーグにあてはめれば、日本製バットを使う選手を応援するという構図となるし、マラソンならば、ナイキの厚底シューズと薄底のアシックスのバトルに注目するようなもの。それだけF1は突飛なジャンルのスポーツともいえるが、その一方で、裏方さんにスポットライトが当たりやすく、何よりのモチベーションにもなる。
実際に選手の技量以上に、マシン性能やチームの戦略が勝敗を大きく左右することが多い。現場にも1人のドライバーを支えるために、多くのエンジニアやメカニックらが詰め、それぞれの研究施設でも専門の技術者が日夜、車両開発にいそしんでいる。F1は究極の団体スポーツともいえるのだ。
残念ながら来季、日本人選手がF1デビューする見込みはどうやら薄い。それでも今年の日本GPではホンダが昨季、スーパーフォーミュラ、スーパーGTの2冠を獲得した山本尚貴(31)を初日のフリー走行1回目の走行を担当させようと水面下で動いている。
若手のF1候補生もいる。ホンダの育成選手組では松下信治(25)、角田裕毅(19)らがF1に併催される海外のフォーミュラシリーズでしのぎを削っているが、F1用のライセンスを発給要件を満たすだけの一定の成績を残せていないのが現状。新たな日本人F1ドライバー誕生が待たれる。
[文/東京中日スポーツ・鶴田真也]
トーチュウF1エクスプレス(http://f1express.cnc.ne.jp/)
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