ACLEでの“サウジ勢優遇”は「無視できない」 公平性欠くアジアの戦いに英紙が苦言「圧倒的支配が懸念を呼んでいる」
苦境の東アジア勢
いわゆる「サッカーの母国」とされるイングランドから見ても今のACLEの在り方は異質だ。PIFの後押しを受けたアル・ナスルがクリスティアーノ・ロナウドを獲得して以来、8億ポンド以上のメガマネーを費やしてきたサウジアラビア・サッカー界を「アジアサッカー界を一変させた」とする同紙は、こう続けている。
「不思議なことに――いや、正確にはアジアサッカーにおける政治的権力が長らく東から西へと移動していることを考えれば不思議でもないが――ジェッタでの集中開催という決定は、あまり大きな議論はなかった。しかし、ベスト8の試合で、地元3クラブが東アジアのチームに合計スコア14-1で勝利した時、この決定の問題点は無視できないものとなった」
さらに同紙は、「新たなフォーマットは、東アジア勢が栄光を掴む可能性をほぼゼロにしてしまった」と断じた上で、その不平さを皮肉っている。
「アジアで明らかに最強であるサウジのクラブに、ノックアウトステージで自動的なホームアドバンテージは必要ないし、大会にも必要ない。以前のホーム&アウェー方式には何の問題もなかった。それは公平だったし、ジェッダやリヤドのチームが勝ち進めば壮大な舞台でビッグゲームを開催できるが、それは他の全ての都市にも平等に与えられるべきチャンスだった」
国際的な批判は強まって入るものの、今後もサウジもしくは中東での集中開催が見込まれるACLE。この異様なトーナメントでJリーグ勢がいかに食い下がっていくのかは、国内サッカーの発展を推し進める上での小さくない課題ともなりそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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