広島カープ・集団感染により試合中止に プロ野球界で昨季を上回る件数の集団感染が相次いでいる理由とは
最大の原因として考えられているのは、より感染力が強いとされる変異株の台頭だ。英国株、南アフリカ株が国内に侵食し、最近ではより強力とみられるインド株の上陸も確認されている。2020年に通用した感染対策では、2021年は防ぎきれなくなっている。これも感染症との戦いの厳しさであり難しさだ。
これまでの感染拡大はあくまでチーム内のものであった。ただし、20日に陽性判定を受けた広島の鈴木、長野、羽月の3選手は、その前夜である19日の巨人戦(東京ドーム)にスタメン出場していた。練習中は対戦チームとの接点を極力避け、試合中も無駄な私語を交わす場面は少なかったと思われるが、対戦チームや球場スタッフらへの感染の恐れはどれほどのものだったのか。外部への感染拡大という最悪のシナリオまで想像してしまうと、いよいよ背筋が冷たくなってくる。
5月下旬からは交流戦が始まる。異なるリーグ同士での人流開始。そして7月にはオールスターゲームと、侍ジャパンが臨む東京五輪が待つ。いずれも異なるチームから、多くの選手やスタッフが一堂に会すこととなる。もちろん直前にスクリーニング検査を行うことは大前提だが、それすらも潜伏期間にくぐり抜けてしまうことで、今の広島の集団感染の現状がある。
ゼロリスクを求めれば何も行うことは出来ず、一方でチーム活動を継続していけばどこかで今回のような集団感染は避けられない。厄介なウイルスとの戦いの見通しは、まだまだ明るくなってきてはいない。
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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