ロッテ・鈴木大地が両親から言われ続け、プロ野球選手になれた言葉とは?
「プロの世界ではパフォーマンスで目立つことはもちろん大事。でも、この色々な人に見られている世界において元気を出すことは絶対に必要。ベンチで試合を見ている姿もテレビやスタンドから見られている。どんな時も元気を出してプレーをしている姿にファンは共感を抱いてくれると思う。打てない日もあるし、思い通りにいかないプレーもたくさんあるけど、どんな時でも元気だけは忘れない。それがボクの生き方であり、両親から教えてもらった事です」
昨年はサードのレギュラーとしてチームを引っ張ってきた鈴木だが今季はファイターズからブランドン・レアード内野手が1月に緊急補強されたことを受けて定位置を譲る形となってしまった。サードも守ることもあるが一塁にDH。ショートやセカンドも守った。さらには外野の守備機会もあった。不慣れなポジションも含め日々、与えられる役割が変わるが弱音を吐くことはまったくない。今季2度サヨナラ勝ちをしている千葉ロッテマリーンズだが、いずれもこの男のバットが試合を決めている。笑顔で元気にプレーをこなしチームを鼓舞する。それこそがこの男の真骨頂でありファンから愛される所以となっている。「元気」。ストレスの多い現代社会にあって、忘れてはいけない大事な事を背番号「7」はグラウンドで実践している。
[文:千葉ロッテマリーンズ・広報 梶原紀章]
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
梶原 紀章(かじわら・のりあき)
千葉ロッテマリーンズ広報メディア室 室長。大阪府出身。関西大学卒。99年に産経新聞社大阪本社に入社しサンケイスポーツ運動部でオリックス(99~00)、阪神を担当(01~04)。04年限りで同社を退社し05年2月より千葉ロッテマリーンズ広報に就任。11年の営業職を経て12年6月より広報部門の統括責任者として千葉ロッテマリーンズの情報発信を担っている。千葉日報、朝日新聞千葉版、文藝春秋社文春コラムなど連載コラムは多数。