年々レース数を増加するF1側の強気な姿勢の背景と弊害とは

タグ: , 2021/10/18

来季のF1暫定カレンダー(F1公式ホームページから)


 F1以上に過密スケジュールを組んでいるのが米NASCARカップシリーズだ。プレーオフを含めて年間36戦が2月から11月まで組まれ、レースのない週は6月に1度あるだけ。ただし、米国内を転戦するだけで、主催者やチームがチャーター飛行機を用意しており、レース後数時間で帰宅の途につける仕組みになっている。

 F1ではレース数の多さが新型コロナウイルス禍であだとなり、今季もカナダ、オーストラリア、中国、シンガポール、日本と開催中止が相次いだ。特に日本GPの場合は、直前のグランプリが1週前に組まれ、十分な自主隔離期間を取れない事態に直面。海外からのF1関係者の入国ビザが必ず発給される保証がなかったことなどから、昨年に続いて2年連続で開催を断念せざるを得なかった。

 来季もロシア、シンガポール、日本と3週連続開催。コロナ感染について一定の収束がみられず、入国緩和措置が講じられない場合は3年連続で中止となる恐れもある。防疫上の理由で開催が危ういグランプリについては事前に10日以上の間隔を空ける、もしくは開幕戦として設定するなどの配慮や措置が国際自動車連盟、F1運営会社の間で必要だったのではないか。

 鈴鹿サーキット側も2年連続中止となったことで多額の損失をこうむったはずだ。F1側の姿勢があまりに強気で、各グランプリの足元を見ているとしか思えないし、欧州とそれ以外の地でのコロナに対する温度差を感じざるを得ない。レースを詰め込みすぎていることの弊害を今ひとつ考えてもらいたい。

[文/中日スポーツ・鶴田真也]

トーチュウF1エクスプレス(http://f1express.cnc.ne.jp/)







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