66年ぶりにF1モナコGPが開催中止に 延期ではなく中止になった理由とは
世界3大レースに数えられるモナコGP
オーストラリアGPの中止についてチーム代表から説明を受けるレッドブルのメンバー((C)RedBull Content Pool)
F1は前代未聞の長期中断を余儀なくされる。3月15日に決勝を行う日程だった第1戦オーストラリアGPが初日のフリー走行1回目の開始時刻の2時間前に中止が発表されたほか、第2戦バーレーンGP、第3戦ベトナムGP、第4戦中国GPも延期となり、開幕7戦が当初の日程で開催されないという事態に発展。シーズン開幕は6月以降にずれ込むことになった。
モナコGPは仏ルマン24時間レース、米インディ500と並んで世界3大レースに数えられる。ルマンは6月から9月への延期がすぐに決まったが、インディ500は予定通りに決勝を5月24日に実施する方向で調整中。ただし、大会自体は10日近くに及ぶため、一部の日程変更を余儀なくされる可能性はある。モナコGPが再開された1955年以降は同じ年に3大会とももれなく実施されている。
F1もマクラーレンで1人、タイヤ供給するピレリの1人が新型コロナウイルスの検査で陽性と判明。チームファクトリーを4月末までに連続3週間の一時帰休をすることで全チームが同意しており、2021年から導入される予定だった新レギュレーションについても2022年に先送りすることを決断した。
F1はドライバーのバックで多くのエンジニアやメカニックらが稼働する団体戦でもある。限られたスペースのピットガレージに人が集中すれば、さらなる感染拡大の恐れがあるだけに、チャンピオンシップを争っている場合ではないようだ。
[文・写真/中日スポーツ・鶴田真也]
トーチュウF1エクスプレス(http://f1express.cnc.ne.jp/)
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