アロンソがパリダカ参戦へ、F1王者経験者の挑戦は初
F1チャンピオン経験者が初挑戦
アロンソは9月上旬、ポーランドでトヨタ・ハイラックスに乗って猛特訓した(トヨタガズーレーシング提供)
そんなダカールラリーが注目だ。F1元王者のフェルナンド・アロンソ(38)=スペイン=がトヨタ系チームから出場することが内定した。8月から実走トレーニングを積んでおり、9月中旬には南アフリカの大会に賞典外でエントリーする。
元F1ドライバーのダカールラリー参戦はジャッキー・イクス(ベルギー)、ジャン―ルイ・シュレッサー(フランス)、片山右京らの例はある。が、F1チャンピオン経験者の挑戦は初だ。
トヨタとの結び付きは、仏ルマン24時間レースを中心とする世界耐久選手権(WEC)にトヨタのワークスチーム「トヨタガズーレーシング」の一員として請われたことが始まり。6月のルマンでは見事に連覇を決め、シリーズタイトルを獲得したことで、WECチームからひとまず離れることになったが、オフロードの世界にスイッチしてトヨタでの活動を継続していた。
「トヨタガズーレーシングのファミリーの一員として、これまでとは全く違うモータースポーツに身を投じることができて本当に幸せだ。ハイラックスは運転していて本当に楽しいし、これまで行ってきたテストを満喫しているよ」。所属先となる「トヨタガズーレーシング南アフリカ」は南米最後の大会となった前回大会を制し、トヨタ車に初の総合優勝をもたらした有力チーム。
アロンソはF1モナコGP、ルマンで優勝しており、米インディ500で勝てば、グラハム・ヒル(英国)の次ぐ2人目の世界3大レース制覇となる。お先にダカールで勝利すれば、ヒルもなし得なかった「世界4大モータースポーツ競技を制した男」になる可能性が出てくる。さらに箔(はく)が付くというわけだが、その実力やいかに。
[文/東京中日スポーツ・鶴田真也]
トーチュウF1エクスプレス(http://f1express.cnc.ne.jp/)
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