アロンソの順位が二転三転 F1サウジアラビアGPで「3位→4位→3位」。ペナルティーの定義で不備
サウジアラビアGPの市街地コースを駆るアストンマーティンのフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン提供)
このほかペナルティーストップという罰則もある。本来はピットレーンに入った後、定められたペナルティーストップエリアに、科された時間だけ停止するというもので、ペナルティー消化のプロセスも分かりやすい。一方のタイムペナルティーは自チームのピット作業エリアでペナルティーを受けるF1特有のルールで審判側もチェックが難しいと感じる。それならば、ペナルティーストップのルールを厳格に導入して、ピットレーン出口手前にペナルティーストップエリアを設けるなどしてコントロールすればいいだけの話ではないかと思う。
例えば罰則を重くしたければ、2周連続ドライビングスルーペナルティーなどの処分を科すのはどうだろう。各チームともピット作業ができないわけだから、相当なタイムロスにはなる。F1はレース中のタイヤ交換が原則的に義務化されているが、赤旗中断中にタイヤを交換できるなど、アンフェアなルールも多い。セーフティーカーが導入されている間のピットインも公正さに欠けているように見える。
モータースポーツは「スポーツ」を名乗っているのだから、競技を支えるルールは厳密でなくてはならない。だから、F1についてもルールの中身、運用法を含めて再検討はすべきだ。が、シーズンが始まった最中にルール改正をするのも実はおかしい。今季は史上最多の年間23戦で行われている。期間でいえば、3月から11月までの9か月間。つまりオフシーズンはたったの3カ月しかない。ルールを吟味する時間があまりにも少ないように見えてならない。
[文/中日スポーツ・鶴田真也]
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