日ハム・新庄監督の「おまえ誰やねん打線」が効果抜群!他球団が戦々恐々の理由とは【2022上半期ヒット】
2022年上半期にスポーツ界で起こった印象的な出来事を『CoCoKARAnext』のヒット記事で振り返るこの企画。今回は、さまざまな試みでファンを沸かせた日本ハムの新庄剛志監督を取り上げる。枠にとらわれないBIGGBOSSは、開幕前からアッと驚くアイデアを披露した。記事初掲載:2022年3月13日
とにかく読めない。読ませない。日本ハム新庄剛志監督(50)の組む日替わりオーダーが変幻自在すぎる。型にはめず、見慣れない選手の名前がズラリと並ぶ。ときには選手に監督を任せ、ファン投票のオーダーも募集している。ふざけてるのか?とも思われがちだが、選手のモチベーションは高く、大崩れする試合は少ない。あの手この手のBIGBOSSオーダーが、ファンに楽しみを与えている。
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◆「夜間練習」打線
2月8日○6-2阪神
新庄監督初の対外試合は「キャンプで毎日毎日夜間練習をしていた選手」で先発メンバーを決めた。持論である「4番に俊足、6番に強打者」に従い、4番五十幡、6番王柏融を起用。守備もシャッフルし、外野の五十幡を遊撃、内野の野村を左翼で先発させるサプライズオーダーで、初陣を飾った。今年は何をしでかすかわからないというBIGBOSS采配の宣戦布告でもあった。
◆「ガラポン」打線
2月11日△3-3阪神
2月19日△1-1ロッテ
3月6日○4-1巨人
商店街の福引きなどで使われる回転式抽選器「ガラポン」を使って、オーダーを決めるという前代未聞の手法を取り入れた新庄監督。
2月の練習試合2試合では、試合前に選手自身がガラポンを回し、ベンチは大盛り上がり。19日ロッテ戦では「1番捕手」清水、「5番二塁」杉谷など、昨年までなら考えられないオーダーができあがった。
ガラポンはオープン戦でも実施。3月6日巨人戦では「今日のスタメンは決まっていたのですが、打順を決めるガラポンの中に1つ入っていた赤玉を清宮幸太郎選手が引いてしまいベンチスタートとなりました!モッてるわ!」と清宮スタメン落ちの内幕を新庄監督がインスタで公開した。
◆「選手監督」打線
上沢監督代行
2月26日●0-5DeNA
近藤監督代行
3月12日○4-1広島
オープン戦開幕戦は、新庄監督がエース上沢に監督代行を任せ、オーダーを組ませた。「投手オレ」で上沢自身が先発し、1番近藤、4番万波で臨んだ打線は沈黙し、攻撃の采配を振るう見せ場もなく完封負けした。
これで終わらない。第2弾として、3月12日広島戦では近藤を監督代行に指名。近藤自身は出場せず、横浜高校後輩である1番万波、3番浅間、4番高浜に上位打線を任せた。近藤監督がスクイズのサインを出して同点に追いつくと、浅間が決勝打、万波が5号ソロと「横高打線」が機能し、逆転勝ちした。