ヨーロッパ初のMLB開催、日本初開催は?日本人初勝利投手は?
ヨーロッパで初めてのMLB公式戦開催となったロンドンシリーズが29日に行われた。レッドソックスとヤンキースという、米国版伝統の一戦が組まれたが、試合は17-13というまれに見る乱打戦に終わった。
ヤンキースの田中将大投手は先発の大役を任された。だが、日米通じて自身プロ最短となる2/3回を6失点でKO。期待に応えることはできなかった。
MLBは世界全体にマーケットを広げようと拡張路線を打ち出している。自国での人気低下が顕著なことからその動きを揶揄する声もあるが、賽は投げられた。
MLBが初めて国外で公式戦を開催したのは1996年。8月16日から18日にかけ、隣国メキシコのモンテレーでパドレス-メッツの3連戦が行われた。99年にも同地でパドレス-ロッキーズ戦が1試合行われた。
それに続くのが、熱心なファンには記憶に新しい日本・東京ドームでの開催。2000年にカブスとメッツの開幕シリーズ2試合が行われた。当時の本塁打激増時代の寵児であったサミー・ソーサが人気を博した。
その後も米国領プエルトリコ、オーストラリアで公式戦が開催されてきた。英国・ロンドンは野球不毛の地とされてきたヨーロッパでの歴史的開催となった。
歴史を重ねてきた米国外で行われたMLB公式戦に、初めて出場した日本人大リーガーは誰か。
2004年3月30、31日に東京ドームで行われた開幕シリーズに、メジャー2年目のヤンキース・松井秀喜が凱旋出場を果たした。松井は第2戦で見事ホームランを放ち、面目躍如となった。
2008年3月25日、日本で行われた開幕シリーズにおいて、凱旋先発登板したのがレッドソックス・松坂大輔。アスレチックス戦に先発して5回2安打2失点、勝敗は付かなかった。