原巨人 異例のコーチ肩書追加でもぬぐえない「あの不安」とは
巨人は10月5日のヤクルト戦(神宮)から10連敗がスタート。同時期に石井野手総合コーチが三軍に降格、阿部二軍監督が一軍作戦コーチとして昇格していた。阿部コーチは昨年もシーズン終盤に一軍に合流、そのときには高い勝率を誇っただけに期待されるも、今季は結果は残せなかった。来季はいよいよ一軍に合流し、原監督の下で帝王学を受けるとあって、いかに新任コーチとしてチームに上昇気流を持ち込めるかが、カギを握りそうだ。
一方、役職変更の裏で真の意味で課題改善となるかも注目を集める。
「投打の不振が大きく注目を集めたが、巨人の選手はケースバイケースの打撃の意識も低く、徹底できていない。CSファイナルの松原の打撃に象徴されるように、絶対三振をしてはいけない場面でも平気で三振をする選手も多かった。どの場面でも強振する選手が多く、機動力を使える選手も少ない。そのあたりをてこ入れしないと、また同じことの繰り返しになる」(同)
ヤクルトと戦ったCSファイナル第3戦、松原は4回無死二、三塁の好機に三振に倒れた。この場面では1番避けなくてはいけない打撃内容だった。シチュエーション別のバッティングの意識改革と共にチームの課題としては走塁面も上がる。「以前からその傾向があるが、内野ゴロのときにあきらめて塁にいかない選手も目立つ。足が速いか、遅いかの問題ではなく、一生懸命走ることで、相手のミスを誘うこともある」(同)と全力疾走の徹底を求める声だ。今季リーグ優勝を果たし、日本シリーズ進出を決めたヤクルトでは全選手が取り組んでいることでもある。
屈辱にまみれたシーズンで多くの課題が浮き彫りになった。原監督の下で一致団結して、V奪回を果たせるか。各コーチの責任も重大だ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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