巨人・坂本 加速する「コンバート」プラン 指揮官から突きつけられた「最後通告」とは
どこまで抗えるか。巨人不動のキャプテン・坂本勇人内野手(33)が転機を迎えている。
坂本は3日の広島戦の初回に2番・羽月の邪飛を落球。これで今シーズン9つ目の失策を記録した。ミスを取り返すべく、この日の試合では2打席連続となる本塁打を放つなど存在感を示したが、守備の名手として知られる坂本の「らしくない姿」が今季はしばしば見られている。
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ここまでゴールデン・グラブ賞5回。昨夏、金メダルに輝いた東京五輪でも遊撃を守るなど日本球界を代表するショート・ストップの坂本に何が起きているのか。
一つには加齢に伴い、故障が増えてきた点もある。今季は開幕前にわき腹を痛め、開幕戦を欠場。さらに心配されたのは4月の阪神戦の負傷もあった。
4月30日の阪神戦、打球を処理した際に右ひざを負傷。翌日に右膝内側側副じん帯損傷と診断され、登録抹消となった。自身でもプレー中のケガとなったことで「ショックだった」と後に語っているが、負担の大きい遊撃を今後も守り続けられるのか、注目を集めた。
そして、最近急浮上しているコンバート案について、指揮官である原監督からは実際に打診も受けたという。
3日放送の「Going!Sports&News」(日本テレビ系列)内で坂本は原監督から復帰時には、選択肢として「ファースト」を示されたと明かしている。そこには体の負担の大きいショートよりも、負担の少ないファーストを守らせることで坂本を守るという意味合いも含まれるだろう。
しかし本人にとって、衝撃だったのは想像に難くない。2008年から守り続けたこだわりのポジション。最近では世代交代もささやかれる中、「そう簡単に渡すつもりはない」と宣言したこともあった。