中日・高橋宏斗、復調への鍵は「再現性」 縦振りのボールを続けて再び無双状態へ
■今季2勝目で見えた光
敵地・マツダスタジアムで投げた、5月2日の広島戦は7回2失点にまとめて2勝目。この日も時折横振りになって失点を喫する場面も見られたが、少しずつ絶好調時の投球を取り戻しているように感じた。
一つの例が、4回のサンドロ・ファビアンへの投球。1ボールから真ん中近辺の速球で空振りを2つ奪い、最後はボールゾーンへ落ちるスプリットで三振に抑えた。この時は昨季の“無双”状態に遜色ないボールだった。他にも速球で三振を奪ったり、スプリットで内野ゴロを打たせる場面が散見され、野手陣の好守備に助けられながらも先発としての役割を果たした。
今後、復調をしていく上でポイントになるのは「再現性」か。こうすれば良いボールが行く、抑える確率が上がるというのが分かっているだけに、いかにして再現性を高められるかだ。
次回はおそらく9日の阪神戦に先発する。4月に打ち込まれた甲子園で快投、そして今季初の連勝ができれば、復調への道のりはかなり進む。
[文:尾張はじめ]
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