西武・山川 移籍説を加速させる「チーム内格差」とは
これぞ4番の仕事だ。西武は後半戦開幕となった29日のソフトバンク戦(ペイペイドーム)に5ー2と勝利。主砲・山川穂高内野手(30)が相手エース・千賀から放った一発が大きかった。これでチームは首位攻防第1ラウンドを制し、再び首位に浮上した。
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相手先発は球界屈指の好投手、千賀。1点をリードされた4回、オグレディの本塁打で2ー2の同点に追いつき、尚も二死一、二塁の好機。打席に入った山川は甘く入ったカットボールを見逃さず、振りぬいた打球は左中間へ。堂々の確信歩きでゆっくりとダイヤモンドを1周。両リーグ最速となる勝ち越し30号3ランを含め、この日は3安打4打点と大暴れだった。
ちょっとした「時の人」だ。先の球宴では「フリップ芸」で令和の怪物、ロッテ・佐々木朗をいじりまくるなど、パフォーマンスでも全パを盛り上げた。また山川が注目を集めたのは球宴中の選手間の会話にもあった。日本野球機構(NPB)が公開した試合前練習動画内で、山川がソフトバンクに移籍するという会話が拾われたのだ。
順調にいけば来年国内FA権を取得する山川の移籍先について、選手間で早くも噂になっている様子がうかがわれた。そして、後半戦開幕カードは渦中のソフトバンク。試合前には山川とソフトバンクの王会長が談笑する姿も注目を集めるなど、かなり早いが、ストーブリーグの様相を呈してきた。
西武では今季中に国内FA権を取得する森友哉捕手をめぐっても複数球団が興味を示すなど、早くも争奪戦になるといわれている。主力の流出が相次ぐ背景にはこんな事情も見え隠れする。