WEC開幕戦「スパ6時間」トヨタ勢がハイパーカーデビュー戦で優勝!「ハイパーカー」とはどんな仕様?

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開幕戦を制したトヨタの中嶋一貴組(トヨタ提供)


 実質的にメインレースとなるルマン24時間は1923年に初開催された100年近い伝統を誇るレースだが、ここまで「陽」と「陰」を繰り返しながら回数を重ねている。

 「陽」とは世界の多くの自動車メーカーがワークスチームを送り込んで激戦を繰り広げた時代。最近ではトヨタ、アウディ、ポルシェがLMP1車両で三つどもえのバトルを展開した。1980年代後半のスポーツカー世界選手権(Cカー)時代、90年代後半のFIA・GT選手権時代も活況を呈したが、いずれも各メーカーが撤退し出すと大会は火が消えたように地味になり、一転して「陰」の様相となる。

 実際はプライベートチームの活動の場が広がり、現場の雰囲気は全く変わらないのだが、名の知れた自動車メーカー同士のバトルにどうしても興味が注がれるため、物足りなさを感じるのではないかとみる。アウディ、ポルシェが撤退してトヨタの1強時代となった、ここ数年のルマンがまさにそうだ。

 今年も記念すべきハイパーカー元年ながら、実質的にはハイパーカーによるガチンコ対決はトヨタの2台だけ。車両の性能調整(BoP)という都合の良い『マジック』で他のマシンとの均衡が保たれることから、モータースポーツファンも将棋の「飛車落ち」「角落ち」のような違和感を覚えるとは思う。

 ただ、ルマンは「陰」の後に必ず「陽」の時代が到来している。今年も新型コロナウイルス禍で2年連続で本来の6月開催を断念し、8月21、22日に組まれた。トヨタは今年もF1経験もあり、ルマン常連となった中嶋一貴、小林可夢偉を起用しており、未知数のハイパーカーを操る2人のエキスパートの雄姿をまずは見守ってほしい。

[文/中日スポーツ・鶴田真也]

トーチュウF1エクスプレス(http://f1express.cnc.ne.jp/)






※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

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