【識者はどう見た?】世界卓球で痛感した中国卓球の底力 10年ぶり銀の日本男子が抱かせた“雪辱”への期待
第2試合の松島輝空は、世界ランキング1位の王楚欽から第1ゲームを奪う。第2ゲームもジュースとなる大接戦だったが10-12で落とし、そこからは勝機がなく1-3で敗れた。世界ランキング1位の実力を見せつけられた。しかし松島は、19歳とは思えない堂々たる戦いぶりだった。
第3試合の戸上隼輔が対戦したのは世界ランキング6位の林詩棟。力の差は否めなかったが、それでも第3ゲームを11-7ともぎ取った。最後は1-3で敗れて69年ぶりの中国越えはならなかったが、2016年クアラルンプール大会以来、10年ぶりの銀メダルは素晴らしいの一言だ。
それにしても今大会は、劣勢をものともせずに逆転する中国の底力を見せつけられた大会だった。中国はグループリーグで韓国とスウェーデンに敗れ、準決勝のフランス戦でも実質3-2のギリギリの試合を勝っている(そこでも梁靖崑が最初の2ゲームを3点と1点で落としてから3ゲームを逆転勝ちしている)。これだけ強い中国だからこそ乗り越えることに価値があるとも言える。彼らが自壊してその力が落ちるのを待つのではなく、頂点にあるうちに雪辱を期待したい。それは次回の2028年福岡大会かもしれない。
[文:伊藤条太(卓球コラムニスト)]
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