菊池雄星がOP戦好投、過去の日本人MLB移籍1年目で共通する課題とは?
大谷翔平の1年目オープン戦は?
もう一人は昨年のエンゼルス・大谷翔平投手。打者との二刀流の兼ね合いもあり、オープン戦登板はわずか2試合だけ。デビュー戦の2月24日ブルワーズ戦は1回1/3を2安打2失点、自責点1。2度特別ルールの練習試合に投げた後、3月16日のロッキーズ戦に登板したが、1回1/3を7安打7失点と打ち込まれた。
2試合での防御率は27・00。投球回数も足りず、周囲はマイナーから始動させるのかと疑うほど。しかし、マイク・ソーシア監督は迷いなく、予定通りに開幕4戦目となる4月1日アスレチックス戦の先発マウンドに送った。
大谷は6回3安打1失点で初登板初勝利を飾ると、2戦目の8日、同じアスレチックス戦では7回1安打無失点、12奪三振という圧巻の投球をみせた。
その後も登板間隔を主に中6日と空けながら、先発ローテーションの一角として活躍。残念ながら6月6日のロイヤルズ戦で右肘が悲鳴を上げ長期離脱してしまう。結局投手としての1年目は10試合で4勝2敗、防御率3・31という成績。だが、右肘のパンクさえなければ、投手としても立派な数字を並べていたであろうことは誰の目にも明らかだった。
日本から移籍1年目で共通する課題は?
日本からの移籍の場合は、ボールの違い、マウンドの固さ、ストライクゾーンの違いなど適応が必要なことが山ほどある。ただでさえ言葉も文化も違う異国での挑戦。オープン戦で問われるべきは、結果ではないことは先人たちの歴史が証明している。
菊池もオープン戦とはいえ、投げる以上は抑えたい気持ちを持ってマウンドに上がるだろう。そしてぶつかっていった結果が仮に悪くても引きずる必要は全くない。一つ一つ、課題が導き出されたと歓迎したっていい。今は恐れず、ただ腕を思い切り振っていってほしい。
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[文/構成:ココカラネクスト編集部]