日本人美少女レーサー・Juju「F1で優勝するのが目標」
2017年にフォーミュラE香港大会を訪れたJuju(左)。父の野田英樹さんと一緒に記念撮影
父は元F1ドライバーで米国、欧州でのレース経験もある野田英樹さん。3歳でゴーカートを始めさせるなど幼少期からレースの英才教育を施し、独自の方法でフォーミュラカーの走りを習得させた。Jujuが小学生の高学年になると岡山国際サーキットでF3車両などを使ってサーキットで練習走行を重ねた。模擬レースという建て付けで主要レースの前座として同サーキットで開催されたレース形式の走行イベント「フォーミュラU17チャレンジカップ」では出場した11大会全てをトップでゴールした。
女性ドライバーの育成も世界的に盛んになっている。欧州では女性選手だけによるフォーミュラカー選手権「Wシリーズ」が2019年に発足。日本でもルマン24時間ウイナーの関谷正徳氏が立ち上げた競争女子選手権が続いており、フランスF3やルマンへの参戦経験もある井原慶子氏もオーナーチームを結成して女性選手の育成を手掛けている。
スポーツは男女が分かれていることが多いが、モータースポーツの世界はレースやラリー競技をはじめ、男女混走が基本。男性に女性が挑むという構図となるが、わずかながら女性が勝利した例もある。
世界ラリー選手権ではミッシェル・ムートン(フランス)が1980年代に4勝を挙げ、世界一過酷な自動車競技と呼ばれるダカール・ラリーでもユタ・クラインシュミット(ドイツ)が2001年に総合優勝。米インディカーではダニカ・パトリック(米国)が2008年のインディジャパン(栃木・ツインリンクもてぎ)で自身唯一となる優勝を飾った。
フォーミュラカーの最高峰・F1世界選手権はどうか。過去に5人がエントリーし、最高位は1975年のスペインGPでレラ・ロンバルディ(イタリア)がマークした6位。最後にエントリーしたのは92年のジョバンナ・アマティ(イタリア)。以降はフリー走行だけに出走した選手はいるものの、28年にわたって女性F1ドライバー不在が続いている。
Jujuは小学生のころに「F1で優勝するのが目標。(電動車の)フォーミュラEにも出てみたい」と語ったことがある。今後は海外でさらにもまれて、どれだけ腕を上げることができるか。行く末が非常に楽しみだ。
[文/中日スポーツ・鶴田真也]
トーチュウF1エクスプレス(http://f1express.cnc.ne.jp/)
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
・今すぐ読みたい→
F1・角田裕毅が日本人初となるデビュー戦入賞「フェルナンド・アロンソをパスした瞬間・・・」
次のステップに脱皮したいホンダ 4度目のF1撤退を決めた「真の理由」とは
「今度こそ国民栄誉賞ものの快挙ではないか」との声も 佐藤琢磨が3年ぶり2度目のインディ500優勝