「スクール☆ウォーズ」の知識だけでラグビーを語る職場のおっさんにどう対応すべきか?
「今からお前たちを殴る!」
困ったことに「スクール☆ウォーズが好きすぎるおっさん」は現在、部長、部次長クラスでそこそこ出世しており、若手がテキトーに扱えないことをいいことに、ドラマ内のエピソードを続々、繰り出してくるのです。
「滝沢先生と水原が河原で殴り合った後、KOした水原を自宅のアパートで風呂に入らせて、ウィスキーを勧めながら『先公がこんなの飲ませていいのかよ…こいつはキクぜ!』というシーンはたまんねえよなあ」
「オレも仕事に夢中になりすぎて、カミさんが家を出ていっちゃった時、不良に熱血指導する中で岡田奈々と間下このみが逃げちゃった山下真司の域に達したなあって、思ったもんだよね」
「ガキのころ、懸垂できないヤツのあだ名は必ず『イソップ』だったよなあ」
飲み会ではドラマ内の名言もついつい引用して、部下に披露するからなかなかやっかいです。
「相手を信じ、待ち、許してやること。それが愛だ」
「先生、花って字、十書いたら花束みてえだぜ。百書いたら…」「花園だな。花園になるまで書いてみろ」
「お前らゼロか、ゼロの人間なのか、一生ゼロのままで終わるのか。お前らそれでも男か、悔しくないのか」「悔しいです!」
「今からお前たちを殴る!」「これは暴力ではない。もしこれを暴力と呼ぶ者があれば、出る所へ出てもよい。賢治はそう思っていた」
最後のセリフに至っては、今の時代、完全にコンプライアンス違反です。スマホで動画を撮られてSNSにアップされたら、職を失うでしょう。しかし、スクール☆ウォーズが人格形成に多大な影響を与えたおっさんたちは、心のどこかでこう思っています。
「やりにくい世の中になったよな…」