「白井球審問題」で男を上げた松川虎生をロッテはなぜ単独1位で獲得できたのか【2022上半期ヒット】

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 2022年上半期にスポーツ界で起こった印象的な出来事を『CoCoKARAnext』のヒット記事で振り返るこの企画。今回は、「白井球審問題」の際に評価を高めた若手捕手の話題だ。佐々木朗希に詰めよる白井一行球審との間にさりげなく割って入り、事態の悪化を防いだ松川虎生。高卒ルーキーとは思えぬ冷静な対応を見せた逸材を、ロッテがドラフト単独1位で獲得できたのはなぜだったのか? 記事初掲載:2022年4月29日

 今回の「騒動」で最も株を上げた男と言っていいだろう。

 高卒ルーキーながらロッテの正捕手に君臨する松川虎生捕手だ。市和歌山からドラフト1位で入団すると、3月25日、楽天との開幕戦ではプロ野球史上3人目の高卒新人捕手開幕スタメンに名を連ね、見事に勝利へと導いた。5月10日のオリックス戦では佐々木朗希投手の完全試合をアシストしたことで、その評価はますます高まっている。

 そして今回の「白井球審、佐々木朗希詰め寄り騒動」でも、18歳が見せた咄嗟の判断力に称賛の声が集まっている。

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 スポーツ紙のデスクは言う。

「エキサイトしてマウンドへと歩み寄った白井球審を、さりげなくミットで制して、最悪の事態を招かないようにアシストしました。動画を見返すと、白井球審からはその行動に対して何らかの言葉が吐かれたようにも見えますが、それにも感情を揺さぶられることなく、しっかりとチームを勝利に導いた。3月まで普通の高校生だった若者に、そんな対応はなかなかできませんよ」

 となると、自ずとこんな疑問も沸いてくる。なぜ昨秋のドラフトでは競合にならず、ロッテは松川を単独1位で獲得することができたのか。





 アマチュア野球の取材歴が長いスポーツライターは、こう証言する。

「松川は中学時代から同世代の小園健太(DeNA)とバッテリーを組み、硬式野球チーム『貝塚ヤング』でヤングリーグの日本一に輝いています。そのまま二人は市和歌山に入学し、3年春には選抜甲子園に出場。全国の舞台で注目を集めました」

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