堀口恭司、史上初の「2団体同時制覇」に向けて前日計量を余裕パスも思わぬ難敵? RENAも「くノ一姿」で公開計量で米メディアから注目
6月14日(日本時間、15日昼前)にニューヨーク(NY)のマディソン・スクエア・ガーデン(MSG)で行われるベラトール・バンタム級タイトルマッチ(Bellator222)で、同王者のダリオン・コールドウェルと対戦する総合格闘家の堀口恭司が13日(同14日)に行われた前日計量をパスした。
2018年末の「RIZIN.14」でコールドウェル相手に劇的逆転勝利を果たして以来のリターンマッチとなるが、公開計量の会場では日本から駆け付けた堀口の父とコールドウェルの父が一緒に記念撮影する等、和やかなムードだった。
軽量を1秒でも早く終わり、早く食事へ行きたい堀口に試練が…
試合前日となる13日の朝9時から11時が公式計量時間。朝9時ちょうどに公式計量の会場へ入る際には「(バンタム級の)61㎏は楽勝です」と口にしていた堀口に試練が待っていた。
UFC時代から幾度となく、同様のアメリカでの試合前イベントをこなしてきたが「NYでMMA(総合格闘技)をやれるようになったのが最近だから、色々あるんですかね…」と経験豊富な堀口が言うように、各選手が計量前の各種手続きで長蛇の列。結局、公式計量や各手続きを終えて、堀口が公式計量の会場をあとにしたのは11時前だった。
計量後は宿舎近くのバイキング形式のデリでリカバリーの食事。まずはスープを口にして身体を回復させ、その後、肉類、炭水化物などを口にし、マイク・ブラウンコーチ、同僚のジョシュア・スミス選手等と談笑した。
午後の公開計量では、堀口、コールドウェル共に、それぞれRIZIN、ベラトールのバンタム級のベルトを携えて記念撮影に応じた。堀口が今回の試合に勝利した場合、史上初の総合格闘技複数団体での同時チャンピオンとなる偉業がかかっている。
前日の記者会見では「今回の試合で自分が勝って、2団体のベルトを同時に獲る事によって、(世界の格闘技の)流れが変わるのでは」と語ったようにビッグマッチとなるが、本人は「会場がMSGだろうが、どこだろうが、自分がやる事は変わらない」と至って冷静だ。
日本から頼もしい同級生が合流
試合前日に、堀口にとって頼もしい援軍が駆け付けた。
堀口の出身の空手道場「一期倶楽部」(栃木県足利市)の同級生で、師匠である亡き二瓶弘宇館長の三男である二瓶孔宇氏がNYに合流。試合当日はマイク・ブラウンコーチと共にセコンドに入り、堀口を援護する。
合流後は、堀口が所属するフロリダの「アメリカントップチーム」のダン・ランパードCEO主催の焼肉パーティに共に参加し、翌日の試合に向けて英気を養った。