オコエ瑠偉、一軍定着に必要な「あの弱点」の改善
これには伏線もあった。関東一高時代に甲子園を沸かせた15年のドラフト1位選手も、最近では度重なる故障や不振に悩まされている。「指摘されているのは集中力のなさ。高い身体能力があるのは誰もが認めながら、ムラッ気があるところが難点。首脳陣もあの手この手でやる気にさせようとしているみたいだが、ことごとく失敗している感じです」(同関係者)。
昨年はプロ入り後初めて1軍出場がなく、2軍でも27試合の出場で打率2割6分9厘、0本塁打と精彩を欠いた。石井GM兼任監督も、この体たらくには昨オフの契約更改時にこう苦言を呈していた。
「まだ考えが甘い。がんばってほしいというより、そろそろ出てこないと彼自身の野球人生が苦しくなる。ここが正念場。自己評価が少し高い感じがする。もう一皮むけないと」
今夏の東京五輪では妹のオコエ桃仁花(22)が女子バスケットボール日本代表として銀メダルを獲得。その活躍に兄としても刺激を受けたというオコエ。誰もが目を惹くスター性と高い身体能力を今度こそチームのために発揮できるのか。チャンスをモノにできるかは、本人が「正念場」と自覚できるかにもかかってきそうだ。
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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