楽天・オコエ　二軍で絶好調でもお呼びがかからない「あの理由」とは

　一方ここまで一軍に定着できていない理由にはこんな指摘もある。

　「やはり豪快な打撃に目がいくが、守備にしてもスローイング含め、もう少し丁寧さ、確実性が欲しいところ。昨年も試合中のプレーが注目を集めたが、まず試合に出続けるには安定した守備力が求められる」（球界関係者）

　昨年、オコエが注目を集めたのは１０月１４日のソフトバンク戦（楽天生命）のプレーだった。３点リードの８回二死満塁の場面で柳田の中前打を捕球、ここで誰もいない三遊間にボールを投げる送球ミス、そのすきに一塁走者の栗原も生還。一気に３点を返される痛恨のエラー（記録は野選と失策）となってしまった。その後、登録抹消、シーズン中に一軍に戻ることはなかった。

　ドラフト時には将来の目標を聞かれてメジャー挑戦の夢を掲げていたオコエ。恵まれた体格から繰り出される豪快な打撃は見る人を魅了する。球界を代表するロマン砲の一人であることは間違いない。

　一方、高卒でプロ７年目といえば、そろそろ「デッドライン」。現在はソフトバンクと激しい首位争いを繰り広げるチームにいつ必要とされてもいいように、今はコツコツと力を蓄えておくしかなさそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]