「無礼だった」亀田京之介をなぜ倒せたか。 悪童ネリを再起させたのは井上尚弥戦で得た“経験”「俺はあれから学び、やり方を変えた」
一方でヒートアップした会見とは裏腹にリング上でのネリは「冷静だった」。試合後に「俺はリング上で誰かを恨んだり、不快感を抱いたりするようなファイターじゃない」と語った元世界王者は、昨年5月に行われたスーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(大橋)との東京ドーム決戦で防戦一方となった経験を生かしたという。
「少しだけ足を止めた。(亀田の)パンチの強さを感じたから、ノックアウトされることを避けるためにジャブを使い、距離を取った。日本(井上戦)でやってしまったように、ディフェンスが開かないようにしたかった。俺はあの経験から学び、やり方を変えたんだ。いつも通りに、何でもありのスタイルでやっていたら1ラウンド、もしくは2ラウンドで俺は終わっていたと思う」
今後はスーパーバンタム級での王座返り咲き、さらには同階級での4団体統一を狙っているネリ。その途方もない目標に向けては、ランキング上位となる必要があり、地道な活動が求められる。
しかしながら、「前よりも知的で思慮深く、より多くのツールを使えるようになっている。もちろん一歩ずつ地道にやっていかなきゃいけない」と変貌ぶりを伺わせるネリならば、タイトル戦線にふたたび殴り込むのではないか。そんな気がしてならない。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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