マー君WBC熱望も「黄信号」 実績十分も調子上がらないベテランの取捨は

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 ただ田中が置かれている状況は厳しいといわざるをえない。日米通算190勝の実績は現役ナンバーワンだが、ヤンキースから楽天に復帰した2年間の成績が21年4勝9敗、防御率3・01、22年9勝12敗、防御率3・31。全盛期と比較するのは酷だが、打者を圧倒する力はなく、チームを勝たせられない投球が続いた。

 ここ最近の「調子」は、代表入りへ何より重視される選考基準になる。直近の国際大会は21年東京五輪で、準々決勝の米国戦に先発して4回途中3失点降板と結果を出せなかった。WBCには09年、13年に出場し、国際経験は豊富。敵国メジャーリーガーのデータ伝達なども期待できるが、その点では、現役メジャーのダルビッシュ大谷がいれば十分だ。

 たとえば、W杯サッカー日本代表の快進撃を陰で支えたGK川島永嗣のように、試合には出なくても貢献度の高いベテランは不可欠な存在。ただ野球でいえば、必要なのは、最後のケガ人が出るまでベンチに1人は残しておきたい野手のほう。連戦を勝ち抜くために投手の枠は1つも無駄にしたくないはずで「川島枠」を置いておく余裕はないだろう。

 先行発表メンバーの背番号をみると、田中がチームでつけている「18」はオリックス山本に決まった。東京五輪では田中が「18」、山本が「17」だった。背番号が重複する場合、年功序列の意識が強い野球界では、年長者の意見が優先される傾向がある。SNSでは「背番号から残りメンバーを推測できる。田中は落選か」という意見もみられた。

 田中にとっては逆風がふくなか、代表入りを懸命にアピールした。注目の全メンバー発表は1月末に予定されている。





[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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