侍ジャパンが12選手先行発表、その面子から見えた全貌とは

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(C)Getty Images

 3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に臨む野球日本代表・侍ジャパンの一部メンバーが6日、先行発表された。栗山英樹監督が会見で読み上げた12選手は、以下の通り。

・ダルビッシュ 有(パドレス)
・戸郷 翔征(巨人)
・佐々木 朗希(ロッテ)
・大谷 翔平(エンゼルス)
・山本 由伸(オリックス)
・今永 昇太(DeNA)
・甲斐 拓也(ソフトバンク)
・源田 壮亮(西武)
・牧 秀悟(DeNA)
・村上 宗隆(ヤクルト)
・近藤 健介(ソフトバンク)
・鈴木 誠也(カブス)

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 すでに出場を表明していたメジャーリーガー3人に、国内組9選手が加わった。その国内組の面子を見てみると、一つの狙いが透けて見えてくる。

 先発投手は戸郷、佐々木山本、今永の4人。今大会は日程の都合上、先発投手は最低でも4人が必要となっている。ではその4人がそのまま務めるのかというと、メジャー組からダルッビシュ大谷も選出済み。先発ローテーションは実績と格から見ても、ダルビッシュ、大谷、山本、佐々木の4投手と踏むのが順当だ。

 では戸郷と今永はどうなるのか。WBCは開幕直前の開催でもあり、投手の健康面をサポートするため球数制限が設けられる。1次ラウンドは65球、準々決勝は80球、準決勝以降は95球となっている。特に1次ラウンドでは、まだ中盤の3~5回あたりで球数制限に達して先発投手が降板するケースが多く、2番手で長いイニングを投げる「第2先発」という存在が不可欠。その第2先発を両投手が務めるとみられる。

 捕手は甲斐は一塁か二塁、源田は遊撃、村上は三塁でレギュラーを務めることが決定的となった。近藤は外野。投手は各役割2投手ずつ、野手に関してはポジションごとに1人ずつしか呼んでいない。それも競争相手がおらず、立ち位置が「鉄板」な選手たちだけで、いわゆる不動の選手がそろった。

 そうすると、残る18人のメンバー構成についてのヒントとも受け取れる。栗山監督は会見で残るメンバーについて「選手の状態を見て、ギリギリまで引っ張りたい」と話した。天秤にかけられている選手たちは、ここからの調整具合も加味されて選考されるというのだ。

 数が必要な救援投手は一人も先行発表されなかった。すでに複数のメディアでは巨人・大勢、阪神・湯浅京己が「内定」と報じられている。投手は14~15人前後になる見込みで、他の第2先発候補に日本ハム・伊藤大海、中日・高橋宏斗、オリックス・宮城大弥、ヤクルト・高橋奎二と左右2枚ずつの計4人が挙がる。

 本職のリリーバーとしては右が広島・栗林良吏、オリックスの山崎颯一郎、宇田川優希のパワー系投手。左が楽天・松井裕樹の名前も有力候補として報じられている。

 捕手はヤクルト・中村悠平が「内定」と報じられた。甲斐と守備型が2枚そろい、となるともう1人は打力に優れたオリックス・森友哉が有力候補。広島・坂倉将吾も捨てがたい。

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