【検証サウジ戦】森保ジャパンが前後半で見せた「違う顔」 久しぶりに”らしい”試合になった理由

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 ただ一方で、ラインが高い反面、時折蹴り込まれるロングボールには少し怖さがあった。特に後半44分に右サイドからのロングボールに飛び出したサレハ・アルシェハリが、谷口と板倉滉の間をすり抜けてヘディングを見舞った場面は、小川航基の追加点が決まった後とはいえ、決定機だった。

 アルハシェリがヘディングした箇所は、ペナルティーマークとゴールエリアのラインの中間。ボールの滞空時間の長さを考えれば、GK鈴木に飛び出してキャッチしてほしいところだ。ラインを高くした守備は、スピードに持ち味のある日本のCB向きの戦術ではあるが、同時にスペースを分担カバーするGKの守備範囲も必要。鈴木はアジアカップで話題になって以降、日本代表でのプレースタイルが慎重になった印象があるが、ワールドカップの頂点を目指すなら、要求したいポイントではある。

 そうした改善点も無いわけではなかったが、冒頭に話を戻すと、サウジアラビア戦の森保ジャパンは、前後半でチームの違う顔を見せた。

 カタールW杯のドイツ戦やスペイン戦を思い返すと、ビハインドで後半に入り、ファイヤープレスで2-1の逆転劇を導いた。親善試合のドイツ戦は、4-2-3-1で試合に入り、2-1でハーフタイムを迎えた後、後半は5-4-1の守備固め+ロングカウンターでリードを4-1に広げた。

 いずれの森保ジャパンも、前後半はまるで別のチームのよう。そこに今回のサウジアラビア戦が加わった。1-0の前半を終えた後、狙撃型ショットガン・システムで2-0に点差を広げ、クローズ。見事。

 久しぶりに森保ジャパンらしい試合だった。

[文:清水英斗]

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