海を越えて競い合う村上とジャッジ、史上初日米同時に3人の3冠王誕生も?!
打者の力量を測る上で、メジャーリーグで最も重視されている指標にOPSがある。出塁率と長打率を足した数字で、村上の現在のOPS1・221。メジャーリーグトップのジャッジの1・120を大きく引き離している。もっとも、これは村上の数字が突出しているだけとも言える。NPBで過去、村上以上のOPSをシーズンで残した打者は延べ7人しかいない。歴代最高は1974年の王貞治(巨人)で、1・293だった。それすらも大きく上回るのが、メジャーリーグ最高記録の2004年のバリー・ボンズ(ジャイアンツ)で、驚異の1・422。この年のボンズは歴代最多73本塁打した2001年の3シーズン後。45本塁打にとどまったのだが、四球の数が異常だった。232四球で、敬遠も歴代トップの120と徹底的に勝負を避けられ、出塁率・609と規格外の数字が並ぶ。
3冠王に突き進む村上に対し、ナ・リーグのポール・ゴールドシュミットも手が届く位置におり、史上初の日米同時トリプルクラウン誕生なるか、と注目されてきた。それが、18日にも4安打するなど、ジャッジが9月に入り打率を2分前後急浮上させてきた。すでに本塁打と打点の2冠は決定的。首位打者も十分狙える高打率で、日米で3人の3冠王が同時誕生してもおかしくない状況となってきた。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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