「イノウエが新たなキングだ」井上尚哉がRING誌PFPで1位の快挙!ついに“世界最強”の称号を獲得
ドネアをわずか264秒でマットに沈めた井上。その圧倒的な勝ちっぷりが、今回の選考にも影響を与えた。(C)Getty Images
日本が誇るモンスターが、ついに“頂点”に立った。
世界で最も権威あるボクシング老舗専門誌『The RING』が6月10日、階級を超越した最強ボクサーを決めるパウンド・フォー・パウンド(PFP)の最新ランキングを発表。7日のノニト・ドネア(フィリピン)戦で2ラウンドTKO勝ちを収めた、WBAスーパー&WBC&IBF統一世界バンタム級王者の井上尚弥(大橋)が、日本人として初めて1位に選出された。
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9人のパネラーによる投票では、5票が井上、4票がWBAスーパー&IBF&WBO統一世界ヘビー級王者のオレクサンドル・ウシク(ウクライナ)に投じられたという。同誌は「ナオヤ・イノウエが新たなパウンド・フォー・パウンドのキングだ」と題した記事で、その投票理由を紹介している。
最終的に決定票を入れた『The RING』編集長のダグ・フィッシャー氏は、「イノウエのパフォーマンスはセンセーショナル。彼の攻撃的なボクシングは完璧だった」「1位はイノウエとウシクの一騎打ち。どちらがPFPのトップにいても問題はない」と説明。また、井上を推したトム・グレイ氏は、「ドネアとの再戦は、まさに虐殺だった。ほとんどの人が勝利を予想していたが、これほど一方的な展開を予見していた人はほとんどいなかっただろう」とドネア戦の圧勝を評価し、ディエゴ・モリラ氏も「イノウエが、他のすべてのファイターが憧れるべきファイターであることは否定できない。“速い”、”狡猾”、”常に絶好調 “というのは、現時点では控えめな表現だ」と称賛の言葉を並べた。
今回の発表を受け、「日本人がこれまで誰も辿り着けなかった場所まで来た」と自身のTwitterで投稿した井上。ついに“世界最強”の称号を得たモンスターは、いったいどこまで進化するのだろうか。
『The Ring』の最新PFPランキングは下記の通り。
1位 井上尚弥(大橋)
2位 オレクサンドル・ウシク(ウクライナ)
3位 テレンス・クロフォード(米国)
4位 エロール・スペンス(米国)
5位 フアン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)
6位 サウル・“カネロ”・アルバレス(メキシコ)
7位 ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)
8位 ドミトリー・ビボル(ロシア)
9位 ジョシュ・テーラー(英国)
10位 ジャーメル・チャーロ(米国)
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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