【現地発】米記者が明かす“不気味な”カルデナスの参謀の存在 それでも井上尚弥のベガス帰還戦で「圧倒的優位」を断言する理由

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弟の拓真とともにコンディションを高め、試合に向けて万全を期している井上。写真提供:Prime Video、(C)NAOKI FUKUDA

井上陣営が「心に留めておくべき」視点

 もともと実力ではかなり上位なのに加え、心身のコンディションもベストに仕上げ、豪快かつスキルフルなパフォーマンスで魅せてくれるのではないか。そういった背景から、筆者も井上の豪快な中盤KO勝ちを予想している。左ボディ打ちか、鮮やかな顔面へのカウンターで、カルデナスを斬って落とすだろう。

 これだけ予想が一方的では、周囲の関心が勝敗以外のところに移っていくのもある意味では仕方ない。現地では今イベントの興行成績、あるいは井上が順当に勝ったと仮定しての今後の戦いに話題が集中している印象がある。そして今後について、パグマイヤ記者は少々興味深いことを話していた。

 カルデナスの参謀で、トレーナーを務めるジョエル・ディアス氏は、実は井上の次戦の相手として内定しているWBA暫定王者ムロジョン・“MJ”・アフマダリエフ(ウズベキスタン)のトレーナーでもある。無論、ディアスは全力でカルデナスに勝たせようとするだろうが、それと同時に、次戦まで見据えた上で何らかのヒントを得ようとするのではないかというのがパグマイヤ記者の見方だ。

「カルデナスのコーナーにいるディアスという素晴らしいトレーナーの存在は見過ごせない。今戦は誰もが井上が勝つと予想しているが、ディアスはアフマダリエフとともにすぐに反撃してくるだろう。そのためにも、ディアスは井上の知識を得て、追い詰めようとするはずだ。それは井上にとって心に留めておくべき点。この試合のもう一つの興味深い視点と言えるのではないか」

 カルデナスとアフマダリエフは同タイプのボクサーとはいえず、オーソドックスとサウスポーという大きな違いもある。それでも井上とその陣営が、同じトレーナーが陣営にいる相手と2連戦を行う可能性が高いのは事実。確かに面白い視点ではある。

 ともかく、まずはトップランク社によって“At Last(ついに)”と銘打たれた井上のベガス帰還戦がどんな内容、結果になるかを見守りたい。その上で、試合後にディアス・トレーナーが“モンスター”に関してどんな言葉を残すかも楽しみにしておきたい。

[取材・文:杉浦大介]

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