コロナ禍だからこそ問われるNPBの透明性と発信力、ファン無視の直前中止や不公平感に拍車
今回の巨人の件で言えば、29~31日のDeNA3連戦は、29、30日の2試合分の中止が直前の28日に決まった。残された31日の試合の中止も、直前の30日に発表された。
そもそも球宴期間中の26日に臨時実行委が開催された際には、後半戦初戦となる29日DeNA戦から試合を再開する方針を確認したと伝えられていた。当初はその後に新たな感染者が出ていなかったにも関わらず、陽性者らのコンディション回復が間に合わないとして29日からの3連戦は中止となった。夏休み中でもあり、その試合の入場券を持っていたファンは来場を楽しみにしていたに違いない。遠方から駆けつける予定だった家族もいただろう。そんなファンのことを思えばもっと早くに中止のアナウンスができたのではないか。
コロナ禍においてのプロスポーツ興業の運営は困難を極めることは承知の上ではある。それでもファンあってのプロ野球ということを心底謳うのであれば、NPBサイドはもう一度ファンに対して向き合う姿勢を問いただしてほしい。もしくはその透明性と発信力の低さを恥じ、改めるべきかである。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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