16打席連続ノーヒットでも坂本勇人の力が求められる理由
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一つの歴史的転換といっても差し支えないでしょう。
4月5日、横浜スタジアムでのDeNA戦。原辰徳監督が大きな決断をしました。開幕5試合目。ここまで16打席ノーヒットの背番号6をスタメンから外し、ドラフト4位ルーキーの門脇誠を「8番・遊撃」で起用したのです。
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スポーツ紙のデスクは言います。
「スタメン発表の際には社内でも『おお!』というどよめきが起きました。原監督は『実力至上主義』を標榜する以上、ヒットを打てない坂本を使い続けることはマネジメント的にもよろしくないと判断したのでしょう。一方の門脇はオープン戦でも規定打席に乗せ、12球団で4位の打率2割8分6厘と結果を残していますからね」
その門脇は2回二死一塁の第1打席、いきなり二塁打を放つ活躍を見せます。
あの坂本勇人が16打席を費やしても、一度も灯すことができなかった「H」ランプを、わずか一打席で点滅させた。G党が沸いたのは言うまでもありません。
しかし、試合は0-2で6安打完封負け。門脇は第2打席と第3打席、ランナーを背負った場面で凡退し、皮肉にも「経験値に優れた坂本だったら…」と思わせる試合展開になりました。試合後の原監督が坂本について「明日は先発で行かせるつもりでおります」と明言したのも、門脇が「一発合格」とは行かなかったことを示唆しています。