「これまでと変わらない幼馴染の関係は続くな」東京五輪メダリスト並木月海と、神童・那須川天心の間にある幼なじみの絆とは!?

　そんな家族のような関係性だからこそ、並木自身がボクシングから離れていた時期でも、常に近くにいる天心の存在が力になったという。

「小学校6年で『痛いのイヤだし、普通の女の子に戻りたい』と思って格闘技やめて、一応陸上部に入ったけど幽霊部員（笑）で、リアル引きこもりだった中学時代は、1ファンとして友達がやっているのを見ていました。元々格闘技好きで観ていたので。自分が格闘家として再び競技を始めた時には、やっぱり負けたくないというか、刺激になるものがあって。
（格闘界を）引っ張ってきてくれているというのもあるんですけど、私も引っ張っていきたいなという気持ちもありますね。もっとアマチュアボクシング界だけじゃなく、格闘技界を盛り上げていって、オリンピックに女子のボクシングがあるってことも知ってもらいたい」

と、常に刺激をもらっている大事な存在であったと語り、自分の将来にも力を込めた。

　さらに並木は、この日の試合前後に天心と話した内容も明かしてくれた。

「（試合前に）天心からは、いいもん見せてやるよと言われて。私が(テレビ解説では)辛口コメントでいくからって言ったら、『そんなこと言われないような試合してやる』って言ってたんですけど（笑）、試合後に控え室へ行った時に『まあまあ良かったんじゃない』と言ったら、『分かってるよ、まあまあだったよな』みたいな感じに言ってました。
でも、『辛口コメント言わなかったよ』と言ったら、『ああほんと？』って言ってて、良かったみたいな顔してたんですけどね（笑）。これまでと変わらない幼なじみの関係は続くなぁって思いました」

と、幼少期からお互いを高め合って来た幼なじみ同士の微笑ましいやり取りを明かしてくれた。