ロッテの佐々木朗希が球宴前の実戦登板を見送る 復帰登板はオールスター本番の見通し
右手中指のまめをつぶして出場選手登録を抹消されたロッテの佐々木朗希投手がレギュラーシーズン前半戦の登板を見送ることになった。19~21日の西武との3連戦戦(ZOZOマリン)で復帰するシナリオも描かれていたが、まめの回復が遅れており、完治に専念することになった。26、27日に行われるオールスターにファン投票などで初選出されており、復帰登板は球宴本番となる見通しだ。
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治療に専念して球宴も回避することができるが、その場合は重いペナルティーを受ける。野球協約86条によると、オールスターに選ばれた選手が出場辞退をした場合、選手登録は自動的に抹消され、オールスター終了後、10試合を終了する翌日まで、再登録することはできない規定になっている。
この制度がクローズアップされたのは2006年に当時中日でプレーしていた福留孝介の出場辞退だ。膝の負傷が理由だったが、球宴明けのレギュラーシーズン後半戦初戦から4戦連続でお立ち台に上がる大活躍。当時は診断書などを添えて「顕著な傷病等で出場できないと認められた場合には期間が短縮される」とする86条のただし書きが適用されていたが、ズル休みをする恐れもあり、翌年以降は規定が厳格化された。
ちなみに2006年の球宴ではヤクルトの由規が監督推薦で初選出されたが、直前の公式戦登板で指のまめをつぶしてしまい、登板を回避する一方、代走で出場した。
佐々木朗の場合も出場辞退をせずに投手としての登板を目指す。1971年に江夏豊(当時阪神)がマークした球宴記録の9者連続奪三振もかかっていたが、まめの影響で長いイニングは難しいようで、先発登板して1人に対戦してマウンドを降りる可能性はある。