「にわかでもいい」、ラグビー界あげての「にわか」取り込み大作戦とは?
ラグビー界あげての「にわか」取り込み大作戦が始まった。
昨秋のW杯人気で急増した新規ファン、いわゆる「にわかファン」は年が明けて開幕した国内最高峰トップリーグにも熱心に足を運んでいる。開幕戦の観客動員数は前シーズンを3万も上回る11万人超え。1月18、19日に開催された第2節も10万人突破と、盛り上がりの大きさが数字に出ている。
「にわかでもいい」という温かい雰囲気
「にわか」という言葉は、どうしてもマイナスにとらえられがち。ずっと応援してきたコアなファンからすれば、一過性のミーハーな存在には風当たりが厳しいイメージがある。しかしラグビーは「にわか」に優しかった。トップリーグの会場となった秩父宮ラグビー場には、歓迎ぶりを示す「#にわか」のフォトスポットが設置され、人気を集めた。「にわかでもいい。みんなで応援しよう」という温かい雰囲気が、にわかファンには心地いい。
優しさはツイッターのやりとりにも表れる。
にわかファンにとって、最大の障壁といえるのがルールの難しさ。SNSでは初心者の疑問を軽視したり、バカにしたりする光景が珍しくないが、ラグビーは違った。コアなファンがわかりやすくルールを解説したり、楽しみ方を提示するようなツイートが多く見られる。ラグビーに携わる人たちの言葉は前向きだ。思えば、日本代表選手が会見やテレビで発する言葉はいつもポジティブ。プレーの激しさとのギャップで、にわかファンをさらに増やした。