高津監督が6月と異例の時期に契約延長 すでに退任表明済みの指揮官も、今最もクビが危ないのは…
DeNA・三浦大輔監督は今季2年契約の2年目。進退を懸けた大事なシーズンは、ここまでリーグ5位と波に乗れていない。もっとも開幕直後に大型連敗でこけたまま最下位に沈んだ昨季と異なり、今季の戦いぶりには希望を抱くファンも少なくない。来季へある程度の希望を抱かせることができれば、単年での契約延長はありそうな気配か。
就任初年度の立浪和義監督は、3年契約の1年目。チームは交流戦終盤に失速したが、さすがに今季限りのクビは考えにくく安泰だろう。土俵際に追い込まれているのが広島・佐々岡真司監督だ。交流戦最下位で失速し、序盤は首位争いしたチームが借金2に沈んだ。阪神にまくられてAクラス入りを3年連続で逃せば、監督交代は免れまい。
パ・リーグに目を移すと、首位楽天の石井一久監督は契約年数がはっきりしていない。昨オフには複数年契約を結んでおり、その2年目を迎えると、GMを兼任する石井監督本人がアナウンスした。このまま首位争いを続ければ来季3年目の椅子は揺るがなそうだが、チームは失速気配なのは気掛かりか。
2位・ソフトバンクの藤本博史監督は契約初年度。2年契約の1年目とみられ、よほどのことがない限り来季の座は安泰だ。3位につけるが、逆にその座が危ういのが西武・辻発彦監督。昨オフに単年で契約延長し、将来の監督候補と目される松井稼頭央コーチが2軍監督から1軍ヘッドに昇格してきた。将来的な禅譲が確実視され、このオフにあってもおかしくない。
4位・オリックスの中嶋聡監督は、1年契約初年度の昨季をリーグ優勝に導き、昨オフに1年契約を延長した。今季の成績が重視されるところだが、球団は昨年に25年ぶりの優勝に導いた手腕を高く評価している。断トツの最下位にでも沈まない限り、3年目のシーズンが待っていそうだ。5位・ロッテの井口資仁監督は就任5年目で2年契約の2年目とみられる。残るシーズンの戦いぶりが今後を大きく左右しそう。最下位・日本ハムの新庄剛志監督は「1年契約」と公言しているが、今季を「トライアウト」と公言し、新球場がオープンする来季以降を見据えた戦いを重ねている。さすがに1年で退任はないだろう。
12球団の監督でも、置かれた状況は人それぞれ。背筋が冷たくなる環境に立たされ、高津監督の異例の早期契約延長をうらやましく、指をくわえて見ている指揮官は果たして。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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