原巨人 「令和の慎之助」台頭でいよいよ追い込まれる「あの選手」とは
巨人の高卒3年目、山瀬慎之助捕手(21)の評価が急上昇している。
プロ初スタメンマスクとなった9日の西武戦に続き、2試合連続スタメンマスクをかぶった10日の楽天戦(楽天生命パーク)では先発・戸郷を好リード。楽天打線を4安打1失点に封じ込め、戸郷にとって自身初となる完投勝利をアシストするなど、注目されたチームの正捕手争いで存在感を示し始めた。
【関連記事】「バッティング練習してるんでしょ?」落合博満氏が指摘したG小林 打撃の「問題点」とは
試合後の原監督は若きバッテリーに関して「お互いが自分を出すことができたというかね。山瀬も何か引き出したのではないかなっていう感じがしますね。新鮮で非常に良かったと思います」とにっこり。
山瀬は戸郷のスライダーを生かしながら、節目で内角を突くなど強気のリードが光った。初回に浅村の一発も浴びながら、その後立て直し、132球9奪三振の完投勝利をアシスト。ハーラートップタイの7勝目をあげ、お立ち台に立った戸郷は「あれだけの配球をしてくれたんで、山瀬のおかげかな」と若き捕手をねぎらった。
この試合、注目されたのは、最後まで山瀬がマスクをかぶり続けたことにもある。リードは3点差。安定を求めるならば、リード、肩が評価されているベテラン小林に代わってもおかしくない場面だ。しかし、原監督は最後まで高卒3年目捕手の山瀬に試合を託した。
そこにある狙いに関してはこんな声もある。
「前日の西武戦後に原監督は初スタメンマスクの山瀬に関して『いい風を吹かせてくれた』という表現をしています。注目されている正捕手争いは、主戦の大城が打撃不振で二軍落ち、小林も課題の打撃で改善が見られず、正直手詰まり感がありました。交流戦が終われば、リーグ戦が再開。首位のヤクルトを追撃するためにも打てて、守れる勢いのある捕手が欲しいところ。山瀬はバッティングもいい。結果を残したことで今後は起用が増えるかもしれません」(放送関係者)