「緊張感ある環境でやるほうが力が出る」オリオールズに電撃トレードとなった藤浪晋太郎 球界OBが解説する「継続活躍のポイント」とは
移籍後初登板を果たした藤浪(C)Getty Images
オリオールズにアスレチックスから電撃トレードで移籍した藤浪晋太郎投手は7月21日(日本時間22日)、敵地で行われたレイズ戦で移籍後初登板を果たした。
チームに合流したばかりの剛腕は0-2の7回から2番手で登板すると、先頭のホセ・シリに対して投じた初球、外角高めの158キロ直球を左翼席まで運ばれるという「らしさ」も見せたが、その後は落ち着きを取り戻し、内角スライダーで三ゴロ、161キロの直球で遊ゴロ、最後は宝刀スプリットで空振り三振と抑えた。最速は101.5マイル(約163.3キロ)だった。
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オリオールズに移籍前時点で、7月は7試合に登板して2勝1敗、防御率2.25、さらに注目はこれで12試合連続となる無四球登板を続けていることにもある。
アスレチックスでは34試合に登板して5勝8敗、防御率8.57。開幕当初はスターターとして制球に苦しむ場面もあったが、セットアッパーに転向後は段々と順応し始めた。
ア・リーグ東地区で首位争いをくり広げているオリオールズへの電撃移籍は日本球界でも大きな注目を集めている。現役時代は大洋(現DeNA)で活躍。引退後は日本代表コーチも務めた野球解説者の高木豊氏は21日に自身のユーチューブチャンネルを更新。球界の後輩に熱いエールを送った。
開口一番に「やはり魅力あるんだよね」とした高木氏。制球力の乱れが懸念されるも「あれだけの100マイル超える球をバンバン投げるというのは魅力あるんだろうな」と続けた。常時、160キロ超えの直球を投げられる出力の高さにメジャー球団も注目したという見方を示した。