合言葉は「松山の登板過多を回避せよ!」 中日、序盤のヤマ場・9連戦の展望

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■打線のキーマンは4番・細川

 そのためには「先発陣の踏ん張り」と「打線の奮起」が不可欠だ。

 現状の先発陣は松葉貴大が最も頼りになる存在で、26日のヤクルト戦では9回途中までの熱投を見せている。マラーと柳裕也は抹消中だが、できるだけ最短で戻って2カード目のマツダスタジアム(広島戦)か3カード目のバンテリンドームナゴヤ(DeNA戦)で奮投してもらいたい。もちろん、高橋宏は言わずもがなだ。

 1カード目の阪神戦(バンテリンD)ではファームで調整を続ける大野雄大、涌井秀章、三浦瑞樹の先発が予想される。彼らにも試合を作ってもらいたい。そして、9連戦中のデビューが噂される金丸夢斗には、文字通り「夢」のような投球をファンに見せてくれればと思う。

 他方、打線はチーム打率(.206)と得点(46)がともに12球団ワーストと、今季も火力不足に苦しんでいる。

 キーマンを挙げるとするなら、4番に座る細川だろうか。開幕から打撃フォームが崩れ気味で、ここまで本塁打はわずか1本。打席内でボールを十分に呼びこめていない印象を受ける。

 ただ、27日のヤクルト戦で19打席ぶりに安打を放ち、底は脱したように思える。脇を固める上林誠知や中田翔、ジェイソン・ボスラーは比較的好調で、1番の岡林勇希も出塁機会が増加の傾向。細川が結果を残せば打線が一本の線になるはずだ。

 合言葉は「松山の登板過多を回避せよ!」。チームの底力が試される時がやってきた。

[文:尾張はじめ]

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