「日本の4番にしなければいけなかった」宮本慎也は村上宗隆にどう接したのか?ヤクルトOB対談で語った育成論とは

タグ: , , , , , 2023/1/3

 村上は高卒で大きな期待を背負って入団し、宮本氏と同じサードを守る選手ということもあり、直接指導することが多かったという。当時を振り返って宮本氏は、「技術的なことは教えてない。例えばユニフォームの着こなしとか、最初オールスター終わった後に変な髪型してたんで『なんだその髪?』みたいな」と語った。ユニフォームの着こなしや髪型は、野球の技術に直接的に関わる問題ではないかもしれない。特に今の時代、多様性を認めることが主流になってきている事を考えれば、若い選手への縛りは逆効果になってしまう事を考えてもおかしくない。それでも宮本氏が注意したのには、特別な思いがあったからだった。

「村上は日本の4番にしなければいけなかった。順調にいけばヤクルトの4番は普通だったので。だから口すっぱく言ってました」

 そんな熱い思いと、大きな責任感を背負って指導していたからこそ、他の選手には言わないであろう細かな見た目や振る舞いの注意をしたと明かした。そんな宮本氏の教えもあり、大きめにユニフォームを着る流行りにも乗らずピシッと着こなし、球界を代表する選手に成長した。もちろん村上自身が持ち合わせていた圧倒的な才能や、石井琢朗コーチの技術指導など、成長には様々な理由があるだろう。しかし、厳しく言いづらい時代だからこそ宮本氏の野球人としての教えが、チームの先頭に立って戦う村上を作り上げたのかもしれない。





[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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