秋山翔吾が国内復帰決断し帰国 西武、ソフトバンクに続き獲得に名乗りを上げる球団は?!
今季所属した3Aエルパソでは、16試合に出場し24安打、打率・343、3本塁打、21打点、2盗塁と格の違いは示した。だが、3Aでの数字が直接評価されるには、秋山は年齢を重ねすぎていたし、2年目までに期待を裏切りすぎていた。好結果を重ね、昇格のチャンスをうかがうという時期に、新型コロナに感染するという憂き目にもあった。
国内では古巣の西武から渡辺久信GMが、4月の段階からラブコールを送っている。もっとも西武は秋山の後継者と目される若林楽人が、昨年の左膝負傷から復帰したばかり。秋山の復帰は若い芽を摘むことになりかねない。
一方、対抗馬のソフトバンクは栗原陵矢に続き、上林誠知と左打ちの外野手に故障者が相次いでいる。秋山の退団以降、1番打者が固定できないことが西武の足かせになってきたのが事実なら、そこに若林という光明が差し込み始めていたのも確か。戦力のピースという意味では、西武以上にリーグ優勝奪還を目指すソフトバンクの方が需要が合致するかもしれない。
この2球団にとどまらず、他球団も巻き込んだ争奪戦に発展する可能性は果たしてあるのか。即座に帰国してみせたことからも、今回は秋山の心の針は完全に国内へ振れていることがうかがえる。侍ジャパンでも主軸を張った歴代屈指のヒットマンの行方は、ペナントレースの勢力図にも影響を与える大きなポイントの一つになりそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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