大谷「よっしゃー!」で9勝目!全米熱狂!節目の10勝までM1
エンゼルスの大谷翔平投手(27)は3日(日本時間4日)本拠地で行われたレンジャーズ戦に「2番・投手」として先発出場。メジャーではキャリア最多となる117球の力投を見せ、7回8奪三振2失点でキャリアハイとなる9勝目を上げた。これで1918年ベーブ・ルース以来となる、103年ぶりの「2桁勝利、2桁本塁打」までM1。全米中を巻き込んで大フィーバーの様相となっている。
完全にギアを上げた。6回裏にスタッシのタイムリーで3―2と1点をリードした直後の7回表のマウンド。迎えた7番のソラックをスライダーで空振り三振に切って取ると「よっしゃー!!」と気合の声が漏れる。8番・マーティンに右前安打を許し、尚も一死一塁で迎えたタベラスを宝刀スプリットで見逃し三振に抑え、これでこの日8個目の三振を奪う。最後は二死一、二塁のピンチにカイナーファレファを159キロの直球で一ゴロに仕留めるとマウンド上で再び雄たけびを上げた大谷。
この日は4回にも4月以来となる100マイル越え(約160キロ)の剛速球を連発、球場をどよめかせる場面もあった。とはいえ、初回は二死一塁からロウが放った打球速度160キロ超の速球を右手付近に受け、直後は打球を受けた右手を気にする場面も見られた。さらにさかのぼれば、先月28日(同29日)のパドレス戦では打席時に右手首付近に投球を受けた影響で登板回避となり、この日は中8日で臨んだマウンド。しかし多少のアクシデントには動じずしっかり結果を残すのが大谷の凄さだ。
終わってみれば、117球の熱投で自身8連勝と堂々たる成績をマークし、いよいよあのベーブ・ルースが1918年に達成した「シーズン二桁本塁打・二桁勝利」の記録に王手をかけた。