大谷、松井超えの32号! 祝福の言葉に本人も「嬉しいな」と大喜び、異例のフィ―バーには出版界も熱視線
文句なしの1発だった。エンゼルス・大谷翔平投手(27)は7日(日本時間8日)本拠地のレッドソックス戦に「2番・DH」で出場。先頭打者で迎えた5回の第3打席、左腕ロドリゲスのチェンジアップをとらえると弾丸ライナーで右翼席中段へ放り込んだ。3試合ぶりの32号アーチでヤンキース時代の2004年に松井秀喜氏がマークした日本人選手の最多本塁打記録を更新した。
松井氏はエンゼルス球団を通じてコメント。「シーズン32本塁打は、大谷選手のバッティングを持ってすれば、ただの通過点に過ぎないと思います。大リーグでは私も長距離打者とは呼ばれたことはありましたが、彼こそが真の長距離打者だと感じます。また大谷選手は素晴らしいピッチャーです。大リーグの常識を変えた唯一無二の存在です。今後もファンの方々や少年たちの夢を背負い、シーズンを乗り切ってほしいと思います。私も一野球ファンとして楽しみにしています」と節目の日に温かい祝福の言葉を贈った。
大谷にとっても同氏は野球を始めたころから憧れていた特別な存在だった。その先輩から「真の長距離打者」と称賛の言葉を受けて、試合後の会見では「素直に嬉しいですし、わざわざコメントを頂けるのも嬉しいなと思います。まだまだ打てるように、期待にこたえられるように頑張りたいなと思ってます」と喜びと共に更なる飛躍を誓った。
記録づくめの活躍を続けている。米大リーグ機構は6月28~7月4日の週間MVPを発表。大谷は6月に続き、今季2度目の受賞となった。その間、大谷は6試合に出場し、打率2割8分6厘、6本塁打、8打点、1盗塁と超人的な働きをしている。年間2回の受賞はルーキーイヤーの2018年以来だが、通算4度のMVP受賞は野茂英雄、松井秀喜に並ぶ。最多は5度のイチローと、メジャー挑戦4年目、途中故障で休養をはさみながらの記録とあって、素晴らしいのひとことだ。二刀流挑戦の今季、投手としても6日(日本時間7日)のレッドソックス戦で4勝目、日米通算50勝目を挙げている。
来週には二刀流での出場となれば至上初となる13日のオールスター(日本時間14日・デンバー)を控える。その注目度の高さからテレビ朝日が異例の生中継を決定するなど、フィーバーぶりは加速している。今や一日中、どの時間帯の情報番組でも大谷の特集を行っているほどで、そこにはこんな理由もあるとか。
「野球をやっている姿だけでなく、ベンチで見せる同僚とのじゃれあっている姿など、すべての姿がチャーミングと評判です。中でも主婦層からの人気が高く、『あんな息子がいたら』『大谷君の姿に癒されている』の声が根強い。俗にいう、数字を持っている人物としてフォーカスされており、夕方の情報番組など含め、段々と放送時間も長くなっています」(放送関係者)。