大谷、史上初の球宴二刀流出場に隠されたMLBの野望とは
オオタニさんを盛り上げよう! エンゼルスの大谷翔平投手(27)は13日(日本時間14日)にコロラド州デンバーのクアーズ・フィールドで行われたオールスターでア・リーグの先発投手として投げると共に「1番・DH」として出場、史上初の二刀流出場を果たした。
初回、マウンドに上がった大谷は、先頭打者のタティス(パドレス)をスライダーで左飛に仕留めると、続くマンシー(ドジャース)を二ゴロに打ち取った。3人目となるアレナド(カージナルス)の打席では160キロ超の剛速球を連発させ、これには球場を訪れたファンばかりか、ベンチ内のメジャーリーガーが目を丸くする場面も。結果は三ゴロに打ち取り、記念すべきマウンドを三者凡退でしっかり抑えてみせた。
打者としては、初回、相手投手シャーザー(ナショナルズ)のカットボールに二ゴロ、3回一死で迎えた第2打席ではバーンズ(ブルワーズ)の投球に一ゴロに倒れ、2打数ノーヒットに終わった。
オールスター戦での投打同時出場は史上初。日本人選手の「1番起用」は2010年のイチロー(マリナーズ)以来、日本人投手のオールスター先発は1995年の野茂(ドジャース)以来となった。「緊張よりも楽しかったです」と満面の笑みを見せた大谷。歴史的な快挙となった自身の出場に関しても「とにかく光栄なこと。持っているものを全部出したいと思って出ました」と振り返った。
前日に行われたホームラン競争では2度の延長を繰り広げる熱戦ながら1回戦で敗退したことも注目を集めた。連日の出場で疲労も心配されているが「(ホームラン競争の)疲労感は多少ありましたが、ぼちぼちの感じでいけました」とコメントした。