阪神・俊介が現役引退を表明 ファンの脳裏に焼き付いているのは「あの場面」
プロ2年目だった2011年4月15日の中日戦。4回にシーズン1号本塁打を放っていた俊介は、8回2死でも出塁した。首脳陣は打席に代打・金本を送った。
ここで俊介は果敢にスタートを切り二塁を狙うが、盗塁死。結果的に金本の打席が完了しないまま阪神の攻撃が終了したことになり、その裏に金本に代わって登板する投手が入れられた。1998年7月10日から13年間も続いてきた金本の連続試合出場記録が「1766試合」で止まることとなってしまった。
ノーサインからの若手の積極的なプレーが、思わぬ波紋を広げかねなかった。俊介は首脳陣や金本へ謝罪。しかし、当の金本は「全然(気にしていない)。笑えるくらいだった」と穏やかな笑みさえ浮かべていた。盗塁自体には「驚いた」というが、深刻な右肩痛を抱え、最もこだわっていたフルイニング連続出場は既に1年前に途切れていた。記録継続のための起用に、余計な重圧を抱えていたのかもしれない。
俊介はこのショックもバネに努力し続け、献身的なプレーでここまで走り続けてきた。前述したように、打席でキャリアハイの活躍をみせたのは2017年。当時の指揮官は、金本知憲監督だった。全力で駆けた12年間に、今はユニホームを脱いでいる金本氏も拍手を送るに違いない。
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[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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