勝田貴元が母国ラリーで3位表彰台!日本人WRC優勝は時間の問題か
ラリージャパンのコースを走る勝田貴元のトヨタ・GRヤリス・ラリー1・ハイブリッド(トヨタ自動車提供)
勝田はラリーに本格転向する前はサーキットレースを主戦場としていた。2011年に登竜門シリーズのフォーミュラチャレンジジャパンでチャンピオンに輝いたほか、13年の全日本F3ではシリーズランク2位を獲得。レースの世界でも有望株だったが、祖父、父親ともラリードライバーというラリー一家に育ち、レースをするかたわら全日本ラリー選手権にもスポット参戦していた。
転機になったのはトヨタがWRCに復帰するという噂が舞い込んだから。「難しさも分かった。レースもずっと好きなので両方やりたいという思いもあった。ただ、現実的な目標を立てていた時に、レースだと世界に行ける可能性がすごく低いと感じた。世界で活躍するにはラリー1本に絞るしかないと思った」
するとトヨタが2015年に若手のラリードライバーを育成するプログラムをつくると発表。サーキットレースの活動を取りやめてすぐさまオーディンに応募して見事に合格。2016年にはWRCデビューを果たし、下部クラスで武者修行。めきめきと頭角を現し、トップカテゴリーへと突き進んだ。
来季もトヨタチームの一員としてフル参戦する見通し。30年間なしえていない日本人のWRC優勝は時間の問題かもしれない。
[文/中日スポーツ・鶴田真也]
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